東レ/世界最大のプラントから受注/海水淡水化用RO膜で

2022年05月18日 (水曜日)

 東レはこのほどアラブ首長国連邦のタビーラ海水淡水化プラント向けの逆浸透(RO)膜を受注した。同プラントは日産90・9万立方メートルの造水量を誇り、2022年度下半期に稼働した後には、RO膜法としては世界最大の海水淡水化プラントになる。

 同地区では約20年前からRO膜法による着工が検討されていたという。従来の蒸発法に比べ設備投資や運転コストを削減できる点が評価され、今回の受注に至った。

 昨今、湾岸諸国で人口増加を背景とする旺盛なインフラ投資が行われており、同プラントの着工は世界最大のROプラント更新の重要なマイルストーンとなる。

 同社は長年にわたりRO膜の生産・販売・技術サポート体制の拡大を通じ世界中の水問題の解決に貢献してきた。

 これまでの累計出荷数量は生産数量ベースで日産1億500万立方メートルにのぼり、生活用水換算で7億3千万人相当の需要を賄える規模に拡大している。