LIVING-BIZ vol.82(7)/寝具と睡眠に関する調査/こだわって選ぶ寝具1位は枕

2022年05月16日 (月曜日)

 伊藤忠グループのリサーチ会社、マイボイスコムの第6回「寝具と睡眠に関する調査」によると、「寝具にこだわりがある人」は約3割で、こだわって選ぶ寝具は1位から順に枕、掛けふとん、マットレスであることが分かった。

〈睡眠に「満足している」「不満がある」各4割弱〉

 「睡眠についてどの程度満足しているか」という問いに対して、「満足している人(満足・やや満足の合計)」と「不満を持っている人(不満・やや不満の合計)」は、それぞれ4割弱だった。満足している人は高年代層で比率が高く、60代で40%強、70代で約55%となった。不満を持っている人は女性30~50代で高い傾向が見られた。

 この10年間(第3~6回)の変化を見ると、回を重ねるごとに満足している人の割合が減り(第3回比7.7ポイント減)、不満を持っている人の割合が増えている(同5.6ポイント増)。

〈寝具にこだわりのある人は3割〉

 寝具に「こだわりがある」人は、「まあこだわりがある」を含めて30.1%だった。女性高年代層で高く、男性10、20代で低い。「こだわりはない」「あまりこだわらない」は合計43%。過去2回の結果と比べて優位な差は見当たらなかった。

 こだわって選んでいる寝具(複数回答)の上位三つは、「枕」35.6%、「掛けふとん」21.2%、「マットレス」18.6%となった。枕は高年代層、掛けふとんは女性60、70代で比率が高かったという。これら三つの順位は前回調査時と変わらないが、枕が2.5ポイント減った一方、掛け布団は1ポイント増、マットレスは3.2ポイント増となった。

 寝具選定時に重視する点(複数回答)は、「肌触り」「保温性・暖かさ」が各40%台、「価格」が34.7%、「軽さ」「弾力性・硬さ」が各3割弱だった。「肌触り」「素材」「デザイン」「手入れのしやすさ・洗いやすさ」などを含め、女性で比率が高い項目が多かった。

 「快適な睡眠のために工夫している・気をつけていること」では、枕に関するコメントが多く見られた。

 「快適な枕がないので自分でタオルなどを重ねて調節している」(男性35歳)、「寝相が悪く、よく寝返りを打つので大き目で柔らかい枕を愛用している。枕専門店でオーダー作成した」(男性42歳)、「髪が寝ているとき摩擦や乾燥等するので枕のカバーはシルクの素材の物を使っている」(女性29歳)、「肩が凝るので首や肩に負担のかからないような枕を使用している」(女性39歳)――といったコメントが並んだ。

*同調査は2022年3月1~5日にインターネットで行われ、1万81件の回答が集まった。