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東レ 23春夏婦人服地/新素材採用の機運ようやく/19年度超えの販売計画

2022年05月06日 (金曜日)

 東レは23春夏婦人服地商戦について、「ようやく新素材を採用しようという機運が高まってきた」(石井慎二婦人・紳士衣料事業部長)と語る。このため、新たに開発した「カミフ」や「キューティクル」などを打ち出し、新型コロナウイルス禍前の2019年度を上回る販売量に回復させる。

 新型コロナ禍に見舞われたこの2年間は新素材の採用が見送られる傾向が強く、継続企画ばかりが取り上げられていたと言う。しかし、ここに来て22年度を迎え、新素材でマーケットをてこ入れしようとする顧客が増えてきた。

 このため、複合紡糸技術「ナノデザイン」を駆使して開発したカミフやキューティクルを前面に出して商戦に臨んでいる。カミフは和紙のようなぬくもり、さらっとした質感、キューティクルはナチュラルな質感、深みのある発色が特徴。21春夏から販売を開始したシルキー調「キナリ」への引き合いも増えている。「お出掛け着需要の増大によってさらに販売が伸びる」とみている。

 カジュアル一辺倒だった婦人服のトレンドが、お出掛け着需要の復活に伴い変化するとみている。スポーツテイストがあるファッション寄りのアイテムが浮上すると予想。このため22年度は、「苦しかった時期からようやく抜け出せる」とする。

 紳士ジャケットやパンツ素材の販売も「回復基調に転じた」と言う。麻調「リランチェ」や適度なストレッチ性が特徴の「プライムフレックス」などに重点を置いて投入し2桁%の拡販を目指す。

 昨年12月、東京本社で予約制の商談会を開催した。今年は7月に東京本社で商談会の開催を計画する。