三陽商会「エポカ・ウォモ」/百貨店、直営店好調/MDは外出需要にシフト

2022年04月22日 (金曜日)

 三陽商会が展開する紳士服ブランド「エポカ・ウォモ」は、外出やビジネス需要を見越したセットアップやアウター類を拡充する。22秋冬シーズンは、高単価のレザージャケットやインポート素材のチェスターコートなどを投入。3、4月度の百貨店売上高は前年同月比14%増と堅調で「セットアップなどが想定以上に売れた」(三陽商会)と説明している。

 店頭ではジャージー素材のセットアップやジャケット、艶感のある生地を使ったトップスなどが動いている。表参道ヒルズ(東京都渋谷区)にある直営店も好調で「月によっては40%増の売り上げになっている」と話す。ジーンズのカスタマイズフェアといった販促も奏功した。

 22秋冬は、柔らかい表革のレザージャケットや「光電子」中わたのミドル丈ジャケット、さらにジャージー素材のセットアップは無地、柄物をそろえる。差し色としてパープルのニットウエアを提案。いずれも外出需要を見越した企画で、一部ではビジネスにも着用できる。

 同社が糸や生地を備蓄し、売れ筋商品を追加する「期中生産」を導入する。商品の欠品、販売機会ロスを軽減する目的で「迅速に対応する」とした。

 商品投入までの期間(リードタイム)は3週間~1カ月程度。生地を備蓄していないケースでは、商社経由で代替素材を探す。