酢ビ・ポバール事業統合/ユニチカ信越化学
2002年02月27日 (水曜日)
折半出資で新会社
ユニチカは25日、信越化学工業と酢酸ビニルモノマー・ポバール事業を5月から統合すると発表した。折半出資で設立する新会社は「日本酢ビ・ポバール」で初年度に売上高約100億円、経常利益13億円を見込む。
信越化学は酢ビ製造子会社として信越酢酸ビニル(ユニチカ49%出資)、ユニチカはポバール製造子会社としてユニチカケミカル(信越化学49%出資)を持ち、信越酢酸ビニルが製品の約6割を隣接するユニチカケミカルの工場へ原料として供給する一方、両社本体の販売部門は両子会社からの相互調達を含め、酢ビモノマーとポバール両方を販売していた。
協力関係にありながら製販4部門が独立した形で運営していたロスと無駄を排除し、完全統合による効率化で収益力を一段と強化するのが今回の新会社設立の狙い。酢ビ年12万トン、ポバール同4万トンという公称能力は変わらない。