上海「都市封鎖」ルポ(1)/インテキ会場が隔離施設に

2022年04月18日 (月曜日)

 今月14日は、本来なら中国繊維産業最大の催し「インターテキスタイル上海」の開幕日だった。だが、会場になる予定だった国家会展中心は現在、新型コロナウイルス感染者の隔離施設になっている。9日から7千人の感染者の収容が始まり、最終的に4万人が待機するという。上海に住む者にとって、こうした施設は今一番避けたい場所だ。会員制交流サイト(SNS)には、感染者であふれる施設内の様子を撮った動画が投稿されている。団地の中を動くことが許される人も、発症して施設に入らないよう、部屋にこもるケースが多い。そんな中、中国感染症予防対策センターが「在宅隔離人員の予防要求」を公表した。在宅隔離の注意点を示した内容で、「感染者の在宅隔離が許されるのでは」との期待が高まっている。(岩)