樹脂製品不適切行為で調査報告書/東レ

2022年04月14日 (木曜日)

 東レは、樹脂事業で販売している一部製品で不適切行為が判明した件について、1月31日付で設置した有識者調査委員会から調査報告書を受領したと発表した。同委員会からはコンプライアンス意識の強化などについて提言があり、対応を図っていく。

 コンプライアンス意識の強化のほか、第三者機関の米アンダーライターズ・ラボラトリーズ(UL)対応に関する作業手順および教育体制の確立、品質保証部門または外部機関がUL対応を確認する体制の構築などの提言があった。同社はそのそれぞれで適切な対応を進めるとした。

 ULに認証登録された品種の一部で登録時の組成と異なる製品を製造・販売していた。ULには410品種で認証登録され、そのうち不適切行為がされたのは122品種だった。不適切製品は2022年度に約1950社に販売された。