菅公学生服調査レポート/服装に関するものが最多/LGBTQの生徒への配慮

2022年03月30日 (水曜日)

 菅公学生服の研究機関であるカンコー学生工学研究所はこのほど、性的少数者(LGBTQ)の生徒への配慮をテーマに調べたデータを公開した。ほかにも、これからの制服に求める役割や機能性について、アンケートを実施。全国の公立中学校1194校の回答をまとめた。

 LGBTQの生徒への配慮としては、「制服」が42・2%、「服装」が41・1%など、服装に関するものが最多となった。次いで「トイレ」(25・4%)、「更衣室」(24・3%)と、設備に関する配慮が多かった。服装規定では「自認する性別の制服・体操服の着用」が31・9%、「衣替えの期間の見直し」が19・4%となり、現行の制服の規定内で柔軟に対応しているケースが多かった。

 「制服デザインの見直し・変更を考えているか?」との質問に「見直し・変更済み」「見直し・変更を行っている途中」「見直し・変更の予定がある」と回答した学校は50%以上に。具体的な内容では、女子スラックスの導入やブレザー型制服の採用、制服の選択制などが挙げられた。

 「授業の中で性の多様性について取り組んでいるか?」という質問に対し、「すでに取り組んでいる」「これから取り組む予定」と答えた学校は76%を占めた。約半数の49・9%の学校が担当者やチームによる当事者の生徒へのサポート体制を整備していることが分かった。