特集 メディカル・介護ウエア2022(5)/2022年の注目商品/ウエア機能で医療従事者をサポート/トンボ/アイトス/サーヴォ/KAZEN WLD/カーシーカシマ

2022年03月25日 (金曜日)

〈介護士の動きを研究したパンツ/トンボ〉

 トンボのヘルスケア本部は、ベースブランドの「キラク」の「LUXE」シリーズからラボパンツを打ち出す。介護士の動きを研究し、美しいシルエットと動きやすさを追求した。立体裁断と独自のカッティングで尻周りの動きをサポート。膝のダーツと伸縮性のある生地で動きを妨げない。

 ウエストがずれにくい立体設計を取り入れたほか、膝から裾にかけてすっきりとしたシルエットが特徴。くるぶし丈となっており、裾が床に付かず衛生的だ。グレーモクとブラック、ネービーの3色展開で、価格は8800円となる。

 キラクでは新型コロナウイルス禍での患者衣、入居者衣のリース利用率増加に対応したことで、大幅な売り上げ増加につながっている。メディカル、介護分野の感染症対策商品においては今後、目先のニーズに加え、長期的な課題を検証しながら商品開発を推進。デザイン、素材では、トレンドの変化を予測し、新しい感覚の商品群を形成していく。営業活動では支援システムの構築も進めており、ウェブを用いた仕組みも進化させる。

〈スポーツテイストなシルエット/アイトス〉

 アイトスの「タルテックス」ブランドは、「ワークシーンにスポーツを取り入れよう」がテーマだ。さまざまなシーンで働くワーカーをターゲットに、プロ仕様の仕事服、シューズを展開している。

 同ブランドのストレッチニットシリーズは、360度ストレッチ素材を採用する。繊維をバネのようならせん形状の分子構造にすることで、全方位の動きに対応する高いストレッチ性を実現した。伸びて戻る高い伸縮性と回復性を持つほか、肘や膝部分の抜けを抑えるため、洗濯や乾燥後も伸び縮みが少なく、奇麗なスタイルが長続きする。

 バックサイドポケットや脇ポケット、ペン差しなど収納部分も充実する。軽量な上、しなやかで柔らかい肌触りも特徴だ。スポーツウエアのようなスタイリッシュなシルエットを取り入れるなど、デザイン性にもこだわった。

 ジャケットは、ネービー、ターコイズブルー×チャコール、ピンク×チャコールの3カラーを用意。価格はジャケットが6930円、パンツが5390円となる。

〈動きやすくストレスフリーなパンツ/サーヴォ〉

 サーヴォの「サーヴォメディカル」ブランドは、動きやすく、ストレスを感じさせないウエア開発を目指しており、ウエアを見る人にやすらぎを与えられるデザインを追求。

 「ロールインパンツ」シリーズは、パンツの裾上げが煩わしいという現場の不満を解消するため、簡単に裾上げができる仕様として開発し、特許も取得した。芯が縫い込んである厚みのある裾を内側にロールインするだけで誰でもちょうど良い丈ではくことができる。価格は7590円。

〈新作は3色構成のデザイン/KAZEN WLD〉

 KAZEN WLDは、体の動きとシンクロするカッティングテクノロジー「動体裁断」で衣服の動きやすさを極限まで追求。皮膚や筋肉の多様な動きにシンクロし、関節の動きやすさや皮膚の伸縮を妨げず、動作をスムーズかつ美しくサポートする「4ディメンションモーション カッティングシステム ウィズ リアン」を打ち出している。

 今回の新商品は、本体カラー、配色カラー、アクセントカラーの3色で構成したデザインが特徴。働き方や院内での意識改革につながる日勤と夜勤のウエアの色分けや職種や担当科などの識別などにも対応する。

〈新たなコミュニケーション生み出す/カーシーカシマ〉

 カーシーカシマの介護向けブランド「ハートグリーン」は、「スカンジナビアンパターンコレクション」とのコラボレーションラインで、サステイナブルの観点から介護される側と介護する側の壁を低くし、家庭にいるような雰囲気で空間に溶け込むユニフォームを目指した。

 リラックス感のあるゆったりしたシルエットとデザインは、性別、年齢、あらゆる立場の人のボーダーをなくし、同じ目線に立って穏やかな心で過ごせるよう、新たなコミュニティーとコミュニケーションが生まれることを考えた。

 ブルゾン(ウッドベージュ、レイクネービー)10780円、プルオーバー(スノーホワイト、ウォーターブルー、レイクネービー)7480円、パンツ(ウッドベージュ、レイクネービー)8800円で、いずれもポリエステル100%。