大和紡績/軽量・防炎・高視認を実現/サステイナブル多機能帆布開発
2022年03月11日 (金曜日)
大和紡績はこのほど、軽量性、防炎性、高視認性を併せ持つ多機能帆布「エアベース」を開発した。使用環境での安全性や高い作業性を実現するサステイナブル多機能帆布として打ち出す。
近年、公共施設や工場ではサステイナブルな労働環境を確保するために安全性や高い作業性が一段と要求されるようになった。このため産業資材として使用される帆布も作業者の負担軽減と安全につながる軽量性や防炎性、高視認性など多機能が求められている。
こうした状況を受けて、大和紡績は多機能帆布としてエアベースを開発した。重量は1平方メートル当たり460グラムと同社の汎用品と比べて20%の軽量化に成功し、防炎性も付与した。従来品は色展開が少なかったが、エアベースはパステルピンクなど産業資材用帆布としては珍しい色を含めた11色を用意し、高視認性を確保した。
同社では今後、エアベースをサステイナブル多機能帆布として打ち出し、屋外イベントで使う野外天幕、屋内での使用で防炎性が求められる工場用大型機械カバー類などに提案する。多色展開を生かしてかばん地など雑貨用途への提案の可能性も広がった。
同社はこれまでも産業資材用帆布のラインアップを拡充してきた。紫外線や雨などに対する高い耐久性・防水性が特徴の汎用帆布「ダイワボウファイナル」、重量が1平方メートル当たり450グラムの軽量帆布「エアスカイ」、同390グラムを実現した超軽量帆布「エアフェザー」を販売している。今回、エアベースが加わり、同社の帆布が一段と充実することになる。