帝人/ラインアップを拡充/熱可塑性プリプレグで

2022年03月07日 (月曜日)

 帝人は熱可塑性樹脂による量産性に優れる炭素繊維プリプレグの展開を拡大している。その一環として、既存の炭素繊維中間材料製品に新たに3種類の熱可塑性樹脂を使用する新製品(写真)を開発し、炭素繊維プリプレグの製品ラインアップを大幅に拡充した。

 母材としてポリプロピレン/ポリカーボネート(PP/PC)、PC、ポリアミド(PA)の熱可塑性樹脂を使用する熱可塑性一方向性プリプレグ「テナックスTPUD」、熱可塑性複合材料織布「同TPWF」、熱可塑性樹脂積層板「同TPCL」を新たにラインアップに加えた。

 これら新製品は既存製品に比べてより低い温度、より短時間での成形が可能であることから、より低コストで生産できるようになる。

 材料コストや成形時間への要求が厳しい自動車、スポーツ、精密機器などの用途をはじめ、幅広い産業向けに展開することができる。