豊島国際〈上海〉/生地と製品の内販を拡大/大手ブランドの開拓進む

2022年03月02日 (水曜日)

 【上海支局】豊島国際〈上海〉は2021年、生地と製品の中国内販を大幅に伸ばした。大手ブランドの新規開拓が順調に進んだ。今年は独自生地と、合弁工場で生産する製品の一貫供給サービスを前面に打ち出し、中堅ブランドの開拓を強めていく。

 内販の売上高は、「まだまだ規模が小さく、満足していないが、生地、製品ともに前年に比べ大幅に伸びた」と濱野貴志董事長は話す。生地の展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」や、複数の日系商社が各都市で開く展示会への出展成果のほか、営業スタッフの成長が寄与した。

 顧客は、地場や日系の大手スポーツブランドと、地場の大手カジュアルブランドだ。今年は、既存の大手顧客が手掛けるサブブランドなど、中堅規模のブランドの開拓にも力を入れる。

 生地は、浜松と尾州産地のバイオーダー品と、中国に拠点を持たない日本の生地商社の備蓄品、現地生産するバイオーダー品の三つを展開している。今年は、日本の生地商社の備蓄品の取り扱いをさらに充実させる。