菅公学生服調査レポート/女性スラックスのイメージは?/肯定的な回答上位に

2022年02月02日 (水曜日)

 菅公学生服はこのほど、女子高校生のスラックス制服に関する意識について調べたデータを同社の調査レポート「カンコーホームルーム」で公開した。全国の高校生1099人を対象に、スカートとスラックスの選択制の認知度や女子制服のスラックスのイメージなどを聞いた。

 女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度については、「知っていて、自分の学校も選べる」が40・5%、「知っているが、自分の学校は選べない」が33・0%となり、合わせると7割以上の高校生が選択制を知っていると回答した。

 女子制服のスラックスのイメージについては、「自由でよい」という回答が62・6%で最も多かったほか、「動きやすそう」が42・0%、「かっこいい」が33・7%など、ポジティブな回答が上位を占めた。一方、「違和感がある」(8・1%)、「女子高校生らしくない」(7・5%)といったマイナスイメージも寄せられた。男女別では、女子高校生の方がスラックスについて肯定的な回答が多かった。

 女子高校生にスカートとスラックスのどちらを着用したいか聞いたところ、約6割が「スカートを着用したい」と回答。学年による違いはほとんどなかった。「スラックスを着用したい」との回答は1割前後、「どちらも着用したい」は約3割となった。

 女子制服としてのスラックスは1990年代ごろから、冬場の寒さ対策や自転車通学時に適しているとの理由で数校の中学校、高校で導入されたのが始まりとされる。近年は多様性の観点や性的少数者(LGBTQ)への配慮などから、ジェンダーレス制服として女子制服にスラックスを導入する学校が全国的に広がっている。