ニッケの青島日毛織物/上海・東華大とショー共催/ウール生地の啓蒙など目的に

2022年01月06日 (木曜日)

 【上海支局】ニッケの中国法人、青島日毛織物は昨年12月27日、上海の繊維名門校、東華大学とともに同校内でファッションデザインを学ぶ学生の作品を披露するファッションショー「WOW WOOL ぎらぎらウール」を開いた。ニッケグループの知名度アップとウール生地の啓蒙(けいもう)、デザイナー育成を目的に、今回の作品にウール生地を提供した。来年度もこの取り組みを継続する意向を持つ。

 事前に学生を同社上海分公司のショールームに招き、ニッケグループやウール生地の歴史、ニッケテキスタイルと同社が販売する日本製と、同社が生産する中国製の生地を紹介した。

 今回のショーでは、本科生と大学院生の21人の学生が、各4デザインを披露。同社はそれぞれのデザインイメージに合う生地を提供した。「(学生の作品は)想像以上にレベルが高かった。当社のウール生地の特性をしっかり理解し、使ってくれた」と同分公司の柴建副総経理は話した。

 同分公司は、昨年10月の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021秋」に出展し、ファッション向け生地の内販を本格化している。