朝日ファスナー/中国向け販売が好調/多品種生産を強みに

2021年11月04日 (木曜日)

 ファスナー製造の朝日ファスナー(三重県名張市)は、基幹ブランド「WALDES」(ウォルディス)を軸に中国企業向けの販売が好調だ。多品種生産を強みに、さまざまな顧客の要望に応える。

 ジーニングやミリタリー・レザーファッションを扱う企業でウォルディスの知名度は一定の浸透度を得る。上海で行われる「インターテキスタイル上海アパレルファブリック」に出展を継続。その知名度は中国をはじめ、ロシアの企業にも知られるようになった。2年前に上海連絡事務所を設立して拡販を進める。

 販売が好調な要因について福本毅社長は「長年かけて培った多品種生産のノウハウが強みとなっている」と話す。ウォルディスのファスナーは武骨な表情のスライダーやエレメントの組み合わせでビンテージ感を醸す。

 最近、特に「タロンやコンマーといった20年代から40年代の復刻版を求められる」(福本毅社長)。従来のデザインに加え、長方形や半円型のスライダーに人気が集まる。多種多様なスライダーとエレメントから自在にカスタムする強みを発揮し、顧客の要望に即応している。

 同社は12月に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開かれる「JFWジャパンクリエーション2022」に出展する。