「AFFサンプルゾーン・大阪」/オン・オフ融合で商談/今日5日まで大阪OMMで

2021年08月05日 (木曜日)

 対日貿易拡大を狙う中国企業が出展する「AFFサンプルゾーン8月大阪」が4日、大阪市中央区のOMMビルで始まった。ブースには製品しか置かず、商談はAFFアプリを通じてオンラインで行う。28社が出展。今日5日まで。

 織物製造から裁断、縫製まで一貫で手掛ける東連ファッションはバングラデシュ工場をアピールした。三つのバングラデシュ工場に2200人が働いている。販路は欧州と日本。Tシャツなどの編み地製品やユニフォーム、ジャケット、パンツ、スキーウエアなどが得意。素材面は抗菌防臭や吸湿発熱、接触冷感、UVカットなどを取りそろえ、機能性のニーズに対応する。

 江蘇省紅豆集団の子会社でスポーツウエア、婦人服、子供服などのOEMを手掛ける紅豆国際貿易は生地開発からサンプル作成、製品供給までの短納期対応を訴求する。カンボジアやミャンマーの協力工場との連携したコスト対応も強み。

 帝聖紡織品貿易は4軒の自社縫製工場を持ちながら、カンボジア、ミャンマー、アフリカなどの協力工場でも縫製を行っている。生産品は編み地製、織物製のスポーツウエア、アウトドアウエアが中心。生地と服飾資材の開発も得意としており、価格訴求品から高級品まで幅広く手掛ける。輸出バランスは対日が70%を占め、残りは欧州向けと内販。「開発力、提案力、対応力、スピードを強みに対日をさらに拡大させたい」と意気込む。

 これまでAFFは基本的に年に1回ずつ大阪、東京で開いてきたが、今年は規模を縮小した上で開催頻度を上げている。次回は東京サンシャインシティ文化会館で9月7、8日。以降は大阪OMMで11月30日、12月1日、東京国際フォーラムで12月14、15日。