上海桑村商貿/北京での新規開拓で成果/内陸都市開拓に着手へ

2021年07月07日 (水曜日)

 【上海支局】桑村繊維の現地法人、上海桑村商貿が日本製を主力とした先染め織物の中国内販で、新規顧客の開拓を積極的に進めている。3月の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春」や合同展の出展成果などで、北京での新規開拓で成果を上げる。今年後半から、内陸都市の開拓に着手する。

 北京の顧客には、日本製の高付加価値生地が売れている。インターテキスタイル上海や、サンウェル、双日ファッション、植山織物の3社とともに4、5月に6都市(北京、杭州、広州、深セン、武漢、上海)で実施した合同展の成果が実った。

 「北京での売り上げはこれまで大きくなかったが、高品質の生地を求める顧客が少なくないことが分かった。深掘りしていきたい」と蒋¥文字(U+5F22)副総経理は話す。

 今後の有望市場と位置付けるのが、成都などの内陸都市だ。5月12、13日には、前出の合同展を湖北省武漢市内で開いた。来場者数が少なく、大きな成果にはつながらなかったが、日本製生地を使う新興ブランドが複数訪れ、内陸都市の可能性を感じさせた。「成都の展示会に出展し、新規開拓を本格化させる」(蒋副総経理)と言う。