三菱ケミカル/プラのケミカルリサイクルで英ムラとライセンス契約
2021年06月24日 (木曜日)
三菱ケミカルは英国のムラ・テクノロジーとの間で廃プラスチックから化学製品や燃料油の原料(リサイクル生成油)を製造する技術(ハイドロPRS)のライセンス契約を締結した。
三菱ケミカルはサーキュラーエコノミーの実現に向けて、原燃料の脱化石燃料化やプラスチックケミカルリサイクルの技術開発などで検討を続けてきた。
今後はムラとのライセンス契約に基づき、ハイドロPRSを導入し、プラスチックケミカルリサイクルの事業化に向けた詳細な検討を加速する。
ハイドロPRSは高温高圧の超臨界水の中でプラスチックを分解し、リサイクル生成油へと再生する革新的技術。従来の直接熱分解技術に比べ、高い収率で石油由来原料と同等の品質を有するリサイクル生成油を得ることができるという。
この技術によって、これまでは焼却や埋め立て処理をしていたプラスチックをケミカルリサイクルすることでプラスチックのライフサイクル全体のCO2排出量と化石燃料の消費を大幅に削減することが可能となる。
ムラは大規模なプラスチックケミカルリサイクルの工業化を目指しており、ハイドロPRSは数あるケミカルリサイクル技術の中でも加速度的に工業化が進んでいる技術であるという。