タイ/コロナ第3波で苦境/ファッション業界

2021年05月31日 (月曜日)

 タイのファッションブランド業界が新型コロナウイルス感染症の流行で苦戦している。第1四半期(1~3月)に売り上げは回復したが、新型コロナ流行第3波によって4月に再度落ち込んだ。早期の回復は難しいとみられる。27日付「バンコクポスト」が報じた。

 ファッションブランド「グレイハウンド」「スマイリー・バイ・グレイハウンド」を展開するグレイハウンドは、4~5月の売上高が前年同期比30~40%減少する見通し。第3波の影響で実店舗の販売が落ち込んだほか、消費者信頼感の悪化でオンライン販売も不調になった。

 担当者によると、売り上げは第1四半期に回復したが、第3波によって4月に急減した。当面は困難な状況が続くとみて、既存ブランドのスポーツ衣料の新モデル、および新たなファッションブランドの投入を第4四半期に延期する。既存の販売店は閉鎖せず、年内には2店を出店する。

 ホテル・外食チェーン経営大手マイナー・インターナショナル傘下のファッション・ライフスタイル製品販売会社マイナー・コーポレーションは、第1四半期の売上高が前年同期比31%減の4億7300万バーツだった。同社は「エスプリ」「ボッシーニ」「チャールズ&キース」「アネロ」などのブランドを取り扱っており、3月末時点の販売店は428店で、前年同期の473店から減少した。「オヴィエッセ」「エタム」の取り扱いは停止した。

 消費財大手サハグループ傘下で衣料・化粧品を製造・販売するICCインターナショナルは、第1四半期に売り上げが20~30%減少した。

 一方、「MC」ブランドのジーンズなどを製造・販売するタイのMCグループは4・3%増の7億7600万バーツだった。

[NNA]