津田駒工業/AJLで1350回転/AJLとWJLで新機種

2021年05月27日 (木曜日)

 津田駒工業はエアジェット織機(AJL)の新機種「ZAX001neo」とウオータージェット織機(WJL)の新機種「ZW8200」を開発した。AJL、WJLともに高速化と環境負荷低減を実現しており、6月に上海で開催されるITMAアジアで初披露する。

 AJLのZAX001neoは、最高常用回転数1350回転という超高速化とともに、従来機比20%の省エネを実現した。ソレノイドバルブと補助メインノズルボディーの一体化により、残圧低減と緯入れ搬送力の向上を実現。加速性能を大幅に向上させたことで、起動時や多色自由交換時の貯留量変化を抑え、緯入れが安定化する。新バルブシステムを使うことにより省エネを実現した。従来の緯入れタイミング制御(角度)に、時間による自動補正機能を追加し、無駄な空気消費を省く。

 フレームは全く新しい構造として振動を従来比30%抑えた。単純な平板状、箱状ではなく立体凹凸に富む形状で、高い剛性と動部材の軽量化を両立させた。リンク機構の最適化で、従来よりも疑似ドエルを拡大。同じ開口量の条件で飛走角を従来比5%広げ、開口不良の低減と稼働向上につなげた。

 WJLのZW8200は、従来比10%の高速化に加え、水使用量は10%削減、排水へのグリス混入は70%削減した。搭載するUH型ノズルは安定した緯入れを実現し、噴射水の空気中への飛散を大幅に削減する。

 ノズル間距離を短縮し、安定した高速緯入れを実現し、新型モーターと送り機構で多様な緯入れに対応する。従来機よりもおさ打ちストロークを短縮し、第1枠位置を織口に近接させることで高い織物品位と高速性を両立した。