中国市場の最新動向/「納期気にしないブランドもある」/本社上海支局長がウェビナーで
2021年05月13日 (木曜日)
メッセフランクフルトジャパンは11日、ウェブセミナーを開き、「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春」の結果を報告するとともに、本社ダイセン記者の岩下祐一支局長が「中国繊維アパレル業界の最新動向と日系企業のビジネスチャンス」について話した。
岩下支局長によると中国のアパレル市場では、ネットシフトの加速、生中継動画を見せて販売するライブコマースへの参入、国産ブランド人気、スポーツブランドの好調、Z世代(1995年以降生まれ)の台頭――などが顕著であるとともに、「日本製生地への期待値はかなり高い」。
同国で消費の高度化が進んだことで、クオリティーは高いものの高価格である日本製生地が受け入れられるようになったとみられる。
その上で「問題はどう売るかにある」と岩下支局長は指摘。リードタイムが長いことが日本製生地の最大の弱点とされるが、中国のブランドの中には「納期は気にしない」という“スローファッション”の台頭もあり、そこをターゲットにすることは日本製生地のビジネスチャンスの一つではないかと指摘した。
次回のインターテキスタイル上海は8月25~27日、「同深セン」は11月3~5日の開催を予定している。