宇仁繊維/対中輸出反転攻勢へ/2法人を一本化

2021年04月26日 (月曜日)

 宇仁繊維(大阪市中央区)は中国市場向け生地販売の反転攻勢を図る。北京法人を上海法人に吸収して一本化した上でスタッフや代理店契約者を増強する。

 同社は3年前に、法人スタッフを社員契約から代理店契約に切り替えた。思うように拡大しない中国事業にてこ入れ、再編する考えだった。その後も何人かの代理店契約者は奮闘を見せているが、全体として事業拡大には至っていない。

 現地スタッフや代理店契約者をまとめる立場の日本人スタッフをこのほど採用した。宇仁龍一社長によると中国の繊維事業に精通する人材で、「中国アパレルと代理店契約者をつなげる役割に期待」する。上海法人の総経理候補と目しており、現地スタッフの新規採用や育成も任せる予定と言う。

 先ごろ出展した「インターテキスタイル上海」の同社ブースはかなりの盛況ぶりでオーダーも順調。「日本の上質な生地が求められている」とし、反転攻勢を誓う。「中国での生地生産は一切考えておらず、今後も日本製生地の輸出に特化する」との方針も継続する。