日本ポリケム/海外コンパウンド事業を取得/日本ポリプロから

2021年04月09日 (金曜日)

 三菱ケミカルの完全子会社・日本ポリケム(東京都千代田区、JPC)はJNC石油化学(同、JNC)との合弁会社・日本ポリプロ(同、JPP)が保有しポリプロピレンコンパウンド(PPCP)やガラス長繊維強化熱可塑性樹脂ファンクスター事業を展開している海外グループ会社の株式を取得し両事業をJPPからJPCに移管する。

 日本ポリケムは国内外でポリプロピレンやPPCP、ファンクスター事業を展開してきた。PPCP、「ファンクスター」は自動車の軽量化に貢献する有力材料として需要の増加が見込まれているという。

 三菱ケミカルは当該事業の拡大を目的に日本ポリケムを通じ海外のPPCP事業、ファンクスター事業を取得する。

 これにより、JPPが培ってきた技術力と三菱ケミカルグループが海外に保有するさまざまな事業基盤の活用を通じ顧客ニーズへの迅速な対応で成長を加速させるとしている。

 事業移管の対象となるのは、マイテックスポリマーズUS(米国)、同同メキシコ(メキシコ)、同同インディア(インド)、同同〈タイランド〉(タイ)、北京聚菱燕塑料(中国)、捷必福工程塑料〈常熟〉(同)の6社。