シュリンクラベルを再利用/三菱ケミカル

2021年04月08日 (木曜日)

 三菱ケミカルはサーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みの一環として、フジシールグループ(大阪市淀川区)との共同でペットボトルの使用済みシュリンクラベルを再利用するための実証プロジェクトを開始する。

 シュリンクラベルはペットボトル自体に顔料などを付着させることなく必要な表示や遮光機能などを保持させることができるため、ペットボトルのリサイクル率向上に貢献している。一方、ラベルそのものをリサイクルする仕組みが確立されていないため、資源循環の観点からの対応が求められていた。

 三菱ケミカルはこの課題を解決するため、高いシュリンクラベル設計技術をもったフジシールとともに使用後のシュリンクラベルを新たなシュリンクラベルに再利用する仕組みの共同実証プロジェクトを立ち上げる。

 ラベルが装着されたままのペットボトルから回収されるラベルを対象に、両社の技術を融合することでラベルから印刷インキを取り除き新たなラベルに再利用するとともに、脱離されたインキの有効活用についても実証検証を行う。