AFF/中国OEM企業が集結/現地とのオンライン商談も

2021年03月11日 (木曜日)

 中国企業が手掛ける繊維・ファッションOEM/ODMの展示会「AFF(アジアファッションフェア)・東京2021サンプルゾーン」が10日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開幕した。11日まで。AFFが主催し、日中経済貿易センターが協力する。100社を超える中国のアパレル・素材関連企業が参加し、得意とするアイテムなど5千点を展示する。

 AFFは例年、高級ゾーンに絞ったスピンオフ展「セレクション」を含めた展示会を定期的に開催している。今回は、新型コロナウイルス禍の影響で、多くの出展者が来場困難な状況を受け、サンプル展示とオンライン商談の手法を取り入れた。一部の出展者は、日本国内拠点に常駐する担当者が、対面での商談にも応じている。

 オンライン商談は、各ブースに設置されたタブレット端末や専用アプリを使って行う。オンラインを活用して出展した蘇州恒潤進出口は、主力の布帛製品に加え、トレーナーなども出品。現地の担当者は「日本からの発注量は、顧客によってばらつきがあるが、全般的にレディースが増えている。今後は得意なカジュアルを伸ばしたい」と話した。

 担当者が会場のブースに詰めている威海雅信紡織服装は、ニット製品を専門とする。「昨年は大幅な受注減に見舞われた。貿易と生産が一体となった経営体制で、きめ細かくニーズに対応できるメリットを訴求し、通販事業者などの新規顧客を開拓したい」と意気込む。

 オンライン商談を利用した来場者は「現地の担当者とリアルタイムで対話できるのはありがたい。ただし、回線状態が良くない場合もあったので、改善を望む」と感想を語った。