三菱ケミカル 22春夏婦人服地/軽さ・透け感がポイント/周辺アイテムも掘り起こす
2021年03月04日 (木曜日)
三菱ケミカルは22春夏の婦人服地で、「ソアロン」のサステイナブル特性を前面に打ち出すとともに、軽さと透け感、ナチュラルな表情、光沢にこだわって開発したプロモート素材群を重点的に投入する。
同社は前回に引き続き22春夏に向けてもウェブ展でプロモート素材群をPR。1月末から海外ユーザーに対する発信を先行させており、国内では5月開催のウェブ展に向けた作り込みを進めている。
生産工場がFSC認証を取得する「ソアロンのサステイナブルな持ち味を改めてPRしたい」(東日本支社コンシュマープロダクツセグメント深尾裕治マネジャー)としており、ソアロンのサステイナブル度を示す指標「ソアグリーン・プログラム」を本格的に活用した売り込みに力を入れる。
同プログラムは生地を作るあらゆる工程の環境負荷を特定してから、社内規格により定量化し3段階で生地のサステ度を示す同社独自の基準。
代表銘柄として、ソアロン100%で商品化した「ソアロンTIS」を充実させており、同素材を前面に22春夏商戦に臨んでいる。
22春夏では、軽さと透け感、ナチュラルな表情、光沢が欠かせないとみており、よりナチュラルな麻調の表面感を持たせた「アイアス」「サネリア」を重点投入。
細繊度糸使いで透け感を強調した新素材(ブランド名は未定)、再生ポリエステルを複合した極薄の新素材(同)も打ち出す。後者は、経糸、緯糸ともソアロンとポリエステルを配列で並べ薄さを際立たせた。
婦人アウターだけでなく、巣ごもり需要を掘り起こすための手洗いができるソアロン薄地織物、上品な光沢、シルキータッチが特徴のランジェリーやユニフォーム(レディースブラウス)向け商品群もラインアップする。