三菱ケミカルホールディングス/21年度からの新中計策定 新型コロナ禍踏まえ2段階で
2021年02月26日 (金曜日)
三菱ケミカルホールディングスは、2021年度(22年3月期)を初年度とする新中期経営計画「アプトシス25」を策定した。中計期間の5年間をウイズコロナとアフターコロナの2段階に分けている。ステップ1に位置付けている最初の2年間では基盤強化や事業ポートフォリオ改革、主要事業の構造改革を実行する。
ステップ1ではネットD/Eレシオを1倍の水準を目指す。主要財務数値では22年度にコア営業利益2500億円、純利益1200億円、ROE10%を目線に収める。資源分配は2カ年で設備投資4500億円、投融資1千億円、R&D投資3千億円を実施する。
経営基盤の強化ではオフィス集約、働き方改革による業務効率向上などで総額220億円を削減し、資産効率化で総額1800億円の資産を圧縮する。同時に昨年2月に発表した中長期経営基本戦略を具現化するためのデジタルトランスフォーメーショングランドデザインを制定した。
事業基盤強化では炭素繊維・複合材料のモビリティー分野でのさらなる事業拡大を進めるなどビジネスモデルの変革を図り、次世代事業の取り組みとして温室効果ガス低減、炭素循環、人快適化などの六つの事業領域でR&Dテーマを推進する。
ステップ2(対象期間23~25年度)の計画は22年度に策定する。