バイオエンプラにメタリックカラー追加/三菱ケミカル

2021年02月19日 (金曜日)

 三菱ケミカルはバイオエンジニアリングプラスチック「デュラビオ」で、このほど塗装工程が不要なメタリックカラーをグレードラインナップに追加した。ダイハツ工業の「ロッキー」など複数車種の内装材で採用が進んでいる。

 デュラビオは再生可能な植物由来原料イソソルバイドによるバイオエンプラで、耐衝撃性、耐熱性、耐候性などで従来のエンプラよりも優れた物性を発揮する。発色性がよく、顔料を配合するだけで艶やかで光沢のある表面を作ることができる。

 さらに、表面が硬くて擦り傷が付きにくいため、塗装・コーティング工程が不要となり、製造時に塗料から発生するVOC(揮発性有機化合物)を低減できるのも特徴。

 今回、ラインアップに加えたメタリックカラーでは、顔料による着色だけで高輝度、高級感のある風合いを表現でき、VOCの低減、加工時間の短縮を実現できる。