朝日ファスナー/自社ブランドの個性生かす/中国向けの拡販も注力
2021年01月26日 (火曜日)
ファスナー製造の朝日ファスナー(三重県名張市)は、自社ブランドの個性を生かした提案力にさらに磨きをかける。顧客のニーズに細かく対応し、国内にとどまらず中国向けの拡販も注力する。
福本毅社長は「ファスナーのデザインが変われば、その商品イメージも大きく変わる」と話す。エレメントやスライダーを自在に組み替えて顧客の志向にマッチしたファスナーを提案できるのが朝日ファスナーの強みだ。自社ブランドが持つ個性を生かして細かいニーズにも対応する特徴を最大限に生かす。
ビンテージ調の自社ブランド「WALDES」(ウォルディス)はアパレルや服飾雑貨向けの採用も多く、知名度が高い。その知名度は中国でも浸透が深まる。一昨年の9月に開設した上海連絡事務所を拠点に販売を強化。「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」(インテキ上海)の継続出展が奏功し販売数量を伸ばしている。
今後はウォルディスのスライダーを取り付けたコイルファスナーの「ウォルディスコイル」の拡販を進める。国内の服飾雑貨で引き合いが多いが国内外のアパレル向けに提案を強化する。さらに婦人高級アパレルやバックに導入実績があり、光沢感あるエレメントやスライダーが特徴の「LACONY」(ラコニー)もアピールを図る。