瀧定紡織品〈上海〉/中国品内販の拡大へ/地方都市での個展計画

2021年01月21日 (木曜日)

 【上海支局】瀧定名古屋の現地法人、瀧定紡織品〈上海〉は今年、日本品に加え、中国品の内販拡大を図る。日本品では対応できないニーズに、中国品で応えていく。展示会も強化する。既存の沿海部の主要都市に加え、地方都市でも開く計画を持つ。

 内販ではここ数年は、日本品にほぼ特化してきたが、ネット通販ブランドの台頭で、「クイックデリバリーがますます重要になっている。日本品だけではこのニーズに応えることが難しいため、中国品の開発を進めている」と吉田秀之総経理は話す。

 中国品は、日本品を補う商品を優先して開発している。「日本品は合繊混が増えているが、こちらの高級レディースは天然素材志向。こうした顧客を意識した天然素材使いの生地の開発に取り組んでいる」(吉田総経理)。

 仕入れ先は、日本本社向けの生地生産で活用していた工場に加え、新規工場も開拓していく。今年はバイオーダーでの販売になるが、来年以降、備蓄品の展開にも乗り出す構えだ。

 展示会はこれまで年に2回、「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」の時機に、上海、深セン(広東省)、北京の3都市で開いてきた。今年は、新規顧客の開拓を狙い、杭州(浙江省)などの地方都市での開催も検討している。