CFRTPでパイロット設備を導入/三菱ケミカル

2021年01月07日 (木曜日)

 三菱ケミカルは熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料(CFRTP)のパイロット設備を新たに導入する。

 航空機や自動車などのモビリティー用途では、環境規制等を背景に機体・車体の軽量化への要求が高まっており、軽さと強度を兼ね備える炭素繊維複合材料(CFRP)の利用が進むことが期待されている。

 一方で、CFRPの利用促進のためには、これまで主に使われてきた熱硬化性樹脂を用いたCFRPに対し、製造時間短縮による低コスト化やリサイクルが可能なCFRTPの普及が求められているという。

 同社は福井県工業技術センターの支援と同社グループ内技術のシナジーで空隙が少なく高品質なCFRTPを高効率に製造できる技術を確立したため、今回のパイロット設備導入に至った。

 これまで輸入品が中心だった国内CFRTP市場に同社の熱可塑性樹脂複合材料のブランドである「Kyron」シリーズの新製品として提案していく。