「JFW―JC」「PTJ」/サステ生地が3割占める/来場事前登録は2千人超

2020年11月16日 (月曜日)

 18~19日に東京国際フォーラム展示ホールE(東京都千代田区)で開かれるJFW(日本ファッション・ウィーク推進機構)の「JFW―JC(ジャパンクリエーション)2021」、「PTJ(プレミアム・テキスタイル・ジャパン)2021秋冬」。トレンド/インデックスコーナーの3割をサステイナブル・テキスタイルが占めるほか、PTJ出展者の47%がサステイナブル・アイコンを表示するなど、“サステイナブル”が見どころになっている。

 新型コロナウイルス感染防止から両展示会とも出展者数・小間数を約2割減らして開催。会場内通路をJFW―JCで20%増、PTJで17%拡張した。ブース内のアテンドスタッフの人員制限、看護師を常駐させるなど感染防止対策を徹底する。川島朗JFWテキスタイル事業事務局長は「無事に会期を終えたい」と、慎重に取り組んでいる。

 今回は海外や地方のバイヤー、学生の来場は減る見通し。それでも国内の事前来場登録者は9日現在2163人と、前年同期の458人を大きく上回った。「デジタル展が注目されるが、生地は触りたいという人が多い。21秋冬に向け企画や調達の担当者は来場する」とし、盛況な商談会になりそうだ。

 今回から「サステイナブル・プロジェクト」がスタートする。オーガニック原料30件、リサイクル原料28件、バイオベース原料16件、アニマルケア原料6件、製造工程21件、非有害化学物質7件、企業認証10件と、国内最大級の規模でサステイナブル・テキスタイルが集まる。新型コロナ禍後のビジネスを見据えた提案となる。

 来年のPTJは5月25~26日に東京国際フォーラムで、JFW―JCは12月7~8日に同会場で開催する。

〈インテキ上海は最大規模〉

 JFWの国際化事業では来年2月2~4日、「ザ・ジャパン・オブザーバトリー」アット・ミラノ・ウニカ(MU)22春夏が、17社258平方メートルの規模で開催予定。例年の6割の規模だが、10月中旬にイタリアでは非常事態宣言が発布されており予断を許さない。

 同3月10~12日には「インターテキスタイル上海アパレルファブリック2021スプリングエディション」にジャパンパビリオンとして出展。23社61小間で、最大規模となる。MU22秋冬展は7月の予定。インターテキスタイル上海は前倒しとなり、8月17~19日の予定。