江蘇三潤服装集団/OEMの生地一貫提案強化/生地開発会社を新設
2020年11月05日 (木曜日)
【上海支局】日本、欧米、中国内販向け製品OEM/ODMを手掛ける江蘇三潤服装集団は8月、生地の開発会社を設立した。OEM/ODMでの素材一貫提案を強化する。生地の中国内販にも取り組む。
新会社の社名は南通三潤科技発展。糸から生地まで一貫で開発する。糸は、南通の協力紡績工場の一角に設備を置き、長短複合糸などの複合加工糸を生産。その糸を外注先の織布工場に納め、生地にしている。
差別化糸は、南通大学や東華大学と共同開発しており、70品番強の生地を既に開発している。9月に開かれた展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2020秋」に出展し、それらを訴求した。「地場の高級レディースとの取り組みが始まった」と景愛梅董事長は話す。
直近では、サステイナブルや機能性を追求した生地、ウールライクな合繊生地などの開発に力を入れている。
10月には、OEM/ODMの海外顧客に向け、「21春夏・秋冬素材オンライン展示会」を行った。レーヨン糸の芯に細いT400ファイバー原糸でカバーリングした糸「防シワレーヨンストレッチ」や、高収縮糸と低収縮糸を複合する際に毛羽立ちを発生させ、かさ高性を持たせた繊維を使った「吸光発熱ウールライク生地」などを紹介した。