卓Edge、T&Lコミュニケーションズ/ハイエンドゾーンに産地物訴求/インテキ上海に初出展

2020年10月01日 (木曜日)

 【上海支局】9月23~25日に開かれた「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2020秋」には、卓EdgeとT&Lコミュニケーションズの日系企業2社が新規出展した。双方とも日本の各産地の生地を、ハイエンドゾーンの顧客に向けて売り込んだ。

 卓Edgeは、有松絞りの技術を使った綿・ウール混の2重織や、着物に使われる染色技術の墨流しを活用。独特な色柄を表現した生地、ウールと天然繊維を複合した尾州素材、中国現地で生産するコーデュロイなど、ハイエンドゾーン向けの生地を出展した。

 T&Lコミュニケーションズは、高級馬革のコードバンを使った皮革生地や、岡山県産の和紙使いデニム、播州の先染め織物、京都で生産するプリント生地など、日本の各産地の高付加価値生地を訴求した。「1㍍500元の高級生地にデザイナーブランドから引き合いがあった」と陳巍・営業マネージャーは話した。

 同社は中国で、日本の産地企業のエージェント業務に力を入れている。昨年は、上海の有力アパレル合同展「モード上海」に初出展し、デザイナーブランドやセレクトショップに向けて、日本製の生地と縫製品をセットでアピールした。