三菱ケミカル「ソアロン」/「ソアグリーン プログラム」始動/環境負荷を可視化
2020年09月24日 (木曜日)
三菱ケミカルはトリアセテート「ソアロン」で、サステイナビリティーに関する新しい取り組みとして「ソアグリーン プログラム」を立ち上げる。
ソアロンは木材パルプを原料に生産される半合成繊維で、国内だけでなく海外でもサステイナブル素材として注目されているという。
同社はソアロンの原料調達からテキスタイル製造までの各段階におけるサステイナビリティーを担保するため、各種の第三者認証を取得してきたが、個々のテキスタイルは糸の構成や生産プロセスが多様なためそれぞれの環境負荷度を客観的に示してこなかった。
個々に異なるテキスタイルの環境負荷度を数値化・分類し、改善に向けた課題の“可視化”を図るため、同プログラムを策定。ソアロン専用に設定した独自の評価基準に基づき採点評価し、各テキスタイルを等級化して三つのクラス(ソアグリーンレベル)に分類する。
環境負荷度が加わることで、顧客は素材を評価する際に従来の素材感や品質だけでなく、新たにサステイナビリティーの視点でも検討できるようになる。