「インターテキスタイル上海ホームテキスタイルズ」開催/来場者数は前年比3割減/GSIがベンベルグ側地訴求

2020年08月28日 (金曜日)

 【上海支局】「第26回中国国際家用紡織品及輔料博覧会」(インターテキスタイル上海ホームテキスタイルズ2020)が8月24~26日、国家会展中心〈上海〉で開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で延期になった春夏展と、秋冬展の同時開催となった。約10万平方㍍の展示スペースに、地場企業を中心に600社超(2019年秋冬展は1147社)が出展。日系出展者は、GSIクレオスとファインアートの2社にとどまった。会期3日間の来場者数は計2万5千人強(同3万5390人)だった。

 GSIクレオスは、開催初日と2日目に計約70社と商談した。中国法人、科立思管理〈上海〉の関係者は「(ブースが)入り口付近のため、来場者は多い。ただ館全体は去年に比べると少ないようだ」と話した。

 同社は今回展で、旭化成のキュプラ繊維「ベンベルグ」の糸を使い、現地協力工場で生産したふとん側地をアピールした。同側地の中国内販は、ベンベルグの値上がりや供給不足などが響き、昨年から芳しくないが、今年は新型コロナ禍のため、さらに厳しくなっている。

 一方、中国でもサステイナブルへの関心が高まり、ベンベルグの生分解性が強みになりつつある。そのため、今回は接触冷感性や吸湿発熱性などの機能性に加え、生分解性を訴求した。