三菱ケミカルホールディングス/越智社長「繊維は個性を見せないと」

2020年08月11日 (火曜日)

 三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長は7日、記者との茶話会の場をオンライン上で設け、新型コロナウイルス感染拡大による事業への影響や今後の方向性を語った。繊維にも言及し、「規模が小さくなる中、個性を見せないといけない。そこをどうするか悩んでいる」と率直に話した。

 新型コロナ禍でフェースシールドやマスク、医療用ガウンなどの需要が伸びているが、特別大きな事業にはならないとした。ただ「従来とは違うニーズが出てきているのは確か。それらをつかまえ、これから事業を作っていく」とした。

 繊維事業でも暑さ対策や衛生対応など、ニーズの多様化を強調。これまでとは違う商品を生み、「特徴のある事業にする必要がある。一つの転換点を迎えている」との認識を示した。