伊藤忠商事/学生服ECサイト立ち上げ/バーチャル採寸で「3密」回避

2020年08月04日 (火曜日)

 伊藤忠商事は、電子商取引(EC)プラットフォーム「学校生活」を8月から立ち上げ、2021年度以降の入学生を対象に学生服、学習用品の販売を開始する。バーチャル採寸システムを組み込むことで採寸会の「3密」回避に貢献する狙いもある。

 同プラットフォームは受発注、代金回収、物流などの機能を備え、時間や場所の制限なく、インターネット上で注文するだけで、自宅などに商品を配送する。

 オンライン試着サービス「バーチャサイズ」を搭載することにより、自宅にいながら体形に合うサイズを選んで注文することもできる。生徒や保護者は採寸会に足を運ぶ必要がなくなり、販売業者や学校関係者の作業負荷の軽減につながるとともに、採寸会での「3密」が回避できる。

 埼玉栄高校、花咲徳栄高校など埼玉の佐藤栄学園系列7校で採用が既に決定。学校向け商事会社JGS(さいたま市)が「学校生活」に出店する形で保護者、生徒に販売を行う。

 今後は順次、かばんやシューズ、Tシャツ、靴下などを、伊藤忠のネットワークを活用しながら商品ラインアップに加えていき、3年後に流通総額50億円を目指す。