三菱ケミカル/生分解性素材で包装材/日本製紙と共同開発

2020年06月11日 (木曜日)

 三菱ケミカルは日本製紙との共同で生分解性樹脂「BioPBS」、紙製バリア素材「シールドプラス」による循環型包装材を開発した。

 BioPBSは三菱ケミカルがタイの合弁会社で生産する植物由来の生分解性樹脂。ほかの同樹脂に比べ、低温ヒートシール性、耐熱性、柔軟性などに優れているという。

 日本製紙のシールドプラスは生分解性も持つ紙に酵素、香りのバリア性を付与したバリア素材。フィルムとは異なる紙独特の風合いも特徴。

 両素材を貼り合わせた循環型の包装材を共同開発。内容物の品質劣化を防止する機能性を菓子やコーヒー豆といった食品などのパッケージ用途に売り込んでいく。