米 ゴードン・ブラザーズ/「ローラアシュレイ」取得/新市場開拓に注力する

2020年05月01日 (金曜日)

 米ゴードン・ブラザーズグループ(GBG)は4月22日に英国ローラアシュレイグループの管財人から生活雑貨・衣料品ブランド「ローラアシュレイ」のグローバルブランド、デザインのアーカイブ、関連知的財産を取得したと発表した。GBGは新オーナーとして、新市場開拓とともに、EC(電子商取引)強化、ライセンシーとフランチャイズなどの拡大にも注力する。

 日本ではイオンがローラアシュレイを展開していたが、2018年に撤退。以後、伊藤忠商事が日本での独占輸入販売権、マスターライセンス権を取得している。今夏にはサブライセンスの契約をするワールドライフスタイルクリエーションが出店を予定していた。

 3月に英国のローラアシュレイが経営破綻したが、ゴードン・ブラザーズがこのほど同ブランドを取得。ローラアシュレイグループの管財人は「ブランドは売却したが、新オーナーの下、英国の店舗や製造部門を再生する機会を模索している」という。GBGは「英国のライフスタイルブランドとして独自の強みがある」とし、英国など主要地域では店舗の一部をスリム化したうえで、維持する予定。戦略的な卸売チャネルの構築なども進めていく。

 伊藤忠商事はローラアシュレイの経営破綻時に「マスターライセンス契約をしており、日本での展開に影響はない」としていた。