学生服大手3社/制服の納品に影響も/小中高の休校要請で
2020年03月02日 (月曜日)
新型コロナウイルスの感染への対応で、政府が全国の小中学校や高校、特別支援学校に臨時休校を要請し、大手学生服3社の現場にも影響が広がっている。入試や入学前の採寸、入学式などが制限されたり、延期となれば、学生服の納品で調整が求められる。
トンボは、大阪の高校から体育着の採寸について「入学式に行う」との連絡を受けた。恵谷栄一取締役営業統括本部副本部長は「学生服も同じようになると、対応(生産から納品までのスケジュールなど)を大きく変える必要がある」と話す。
菅公学生服は自宅待機推奨日を設けているが、政府発表の翌2月28日も推奨日ながら上層部で対応を検討。曽山紀浩取締役開発本部長は「現状、学校からの連絡はないが、迅速な対応が取れるよう情報を集めている」と語る。
明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC)は、各学校で判断は異なるものの「採寸や入学式を延期し、式当日は自由な服装での出席を可能にする」といった連絡を受けている。また採寸について、濃厚接触を避けるため少人数での実施を予定している学校もあると言う。
3社とも引き続き、情報収集に努めるとしている。