ごえんぼう

2020年02月05日 (水曜日)

 中国人民銀行が春節休暇明けの3日、新型肺炎の影響抑止のため、公開市場操作で約18兆7千億円を金融市場に供給すると発表した。再開後の株式市場や人民元相場を支える狙い▼実際、上海株式市場は下げて始まったものの、大きな落ち込みには至らなかった。さすがである。3日の東証は日経平均株価が2万3千円を再び割り、円高懸念で輸出関連株も値を下げた▼政府は感染の水際防止に力を注ぐが、経済への影響はなかなか止められない。家具大手のイケアが、中国本土の店舗を無期限で閉鎖すると発表した。イケアに限らず中国での小売りや生産活動にも今後、影響が出てくるのは確かだ。業界にとって目先は4月店頭商品が無事納品されるかにある▼インターテキスタイル上海開催も無期延期となった。中国への依存度は2003年のSARS流行時の比ではない。海外戦略はこのままでいいか。この辺りで見直しも必要か。