東洋紡ユニプロダクツ/寝装用冷感素材に力/「ツヌーガ」など訴求
2019年12月16日 (月曜日)
東洋紡ユニプロダクツのライフスタイル事業部寝装グループは、21春夏寝具寝装向けで高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」をはじめとした接触冷感素材の提案に力を入れている。
東洋紡が敦賀事業所(福井県敦賀市)で生産するツヌーガは、耐切創手袋が販売量の90%前後を占める。これに加えて、寝具寝装向けが拡大していることもあり、年産能力をこれまでより500トン増の1500トンに引き上げる増設工事を行い、11月から稼働している。
寝装グループでは、ツヌーガの比熱や熱伝導性が高く、皮膚の熱を吸収・拡散させる特性や軽さを生かして接触冷感素材として提案する。数値が大きいほど接触冷感性が高く、通常0・4台までが多いQ―MAX値は0・523。ツヌーガ100%の生地も提案し、寝具向けでトップクラスの接触冷感性を実現した。
特殊複合糸「アイスデラックス」では、ツヌーガとレーヨンの組み合わせのほか、吸湿性の高い改質レーヨン糸「リフレス」、phコントロール・消臭機能を持つ改質綿糸「デオドラン―C」との組み合わせも提案する。
冷感素材ではほかに、ツヌーガより細番手糸が可能な高強力ポリエチレン繊維「アイコールドライト」や、熱伝導率に優れた玉石のマイクロパウダーを練り込んだポリエステル長繊維「アイスパワー」もそろえ、価格を含めて多様なニーズに応える。