島田商事〈上海〉/来年も内販拡大に重点/19年業績は、やや苦戦

2019年12月06日 (金曜日)

 【上海支局】副資材商社の島田商事〈上海〉の2019年通年業績は、売上高、純利益ともに前年をやや下回りそうだ。日本の大手SPAなどが、ASEAN地域への縫製地シフトを進めた影響を受けた。欧州スポーツブランドと、中国内販向けは健闘。来年も引き続き内販拡大に重点を置いていく。

 主要顧客の日本のSPAや欧州スポーツブランドは今年、中国からベトナムなどのASEAN地域への縫製地の移管を加速した。そのため、グループのベトナム現地法人との連携を強め、顧客の“地産地消”を支援してきた。

 課題とする内販の拡大では、成果を少しずつ上げている。新規顧客の開拓のため、「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2019秋」に出展したところ、「来場者数が前回展の3倍に増えた。上海と深セン、大連の3拠点で分担し、新規顧客にアプローチしているところ」と松内謙一総経理は話す。

 来年は微増収、微増益を計画する。「日本や欧州の既存顧客の商売を増やしながら、ナショナルスタッフが中心となって内販市場を開拓していきたい」(松内総経理)。そのために、営業スタッフの育成と、中国市場のニーズに合った商品の仕入れ先開拓に力を入れていく。