田辺三菱製薬を完全子会社化/三菱ケミカルHD

2019年11月20日 (水曜日)

 三菱ケミカルホールディングス(HD)は、連結子会社の田辺三菱製薬を完全子会社化する。田辺三菱製薬株式を1株当たり2010円で公開買い付け(TOB)を行う。取得予定株式数は約2億4500万株で、買い付け総額は約5千億円。19日から開始し、2020年1月7日に終了する。

 事業会社間の協業深化によるシナジー発現と田辺三菱製薬の潜在的成長力の最大化が実現できると判断した。三菱ケミカルHDが既に保有する株式と田辺三菱製薬保有自己株式を除く全ての株式を取得する。必要な資金は銀行借り入れで充てる。中期的な連続配当性向30%と安定配当の方針は維持。

 三菱ケミカルHDの越智仁社長は「2030年に向かってマーケットは大きく変化し、ヘルスケアビジネスの在り方も大きく変わる。当社と田辺三菱製薬の両社の力を合わせてしっかりとしたビジネスを作る」と強調した。