JFWテキスタイル事業/サステプロジェクト開設/来年5月PTJで発足

2019年11月15日 (金曜日)

 JFWテキスタイル事業運営委員会は2020年から、JFW新規プロジェクトとして「サスティナビリティ・プロジェクト」を開設する。来年5月の「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2021春夏」(PTJ)でスタート。3分類7カテゴリーの基準を設ける。“サスティナビリティ分科会”を設けており、来年2月のPTJ出展者説明会で詳細を発表する。

 川島朗JFWテキスタイル事業事務局長は「来年のPTJで、トレンド&インデックスコーナーに併設した形で“サスティナビリティコーナー”を設ける。『ミラノ・ウニカ』『プルミエール・ヴィジョン』『インターテキスタイル上海』のサステコーナーを参考に基準を作った」とし、海外展の潮流を日本にも取り込む。

 基準は原料、製造工程、企業認証の3分類。原料はオーガニック原料、リサイクル原料、バイオベース原料・環境負荷軽減原料、アニマルケア原料の4カテゴリーとした。製造工程は最適化された染色・後加工プロセス、非有害化学物質の二つ。企業認証はDETOX、ZDHC、エコテックスステップなどサステイナブル(持続可能な)企業認証の取得を指す。

 認証機関名や認証番号を明示するが、なくてもトレーサビリティー(追跡可能性)が説明できれば可という。出品の20%以上がサステ対応ならば、アイコンなどを付けられる。

 「川上、川中に比べ、川下のアパレルや消費者の意識は遅れている。サステイナブルテキスタイルの啓発と促進に取り組んでいく」と、意欲を見せる。

〈インターテキスタイル上海最大規模に〉

 イタリア・ミラノのロー・フィエラミラノで開かれる「『ザ・ジャパン・オブザーバトリー』アット・ミラノ・ウニカ21春夏」(来年2月4~6日開催)の出展者は30社・団体の予定。朝日染色ソレヴァンテ1918、遠孫織布、長尾織布など7社が新規出展する。

 中国・上海の中国国家会展センター〈上海〉では3月11~13日に「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2020春」が開かれ「ジャパン・パビリオン」が出展する。17回目となる今回は過去最高の24社67小間となり、新規出展はアゼアス。同展は世界的なアパレル不況の中で、来場者数を伸ばしている。