担当者に聞く ユニフォーム最前線(8)/クラレトレーディング 衣料・クラベラ事業部 ユニフォーム部長 長山 孝史 氏/「バイオスペース」本格販売
2019年11月07日 (木曜日)
――上半期(1~6月期)の状況はいかがでしたか。
ユニフォームトータルを何とか前年並みで着地させられました。ワーキングでも上半期までは前年並みの販売量を確保しています。電動ファン(EF)付きウエア向けにはポリエステル100%や綿混織物を展開してきましたが、これまでは順調に販売を伸ばせました。
――今後のユニフォームの市況をどう見通していますか。
徐々に悪くなってきたな、と感じています。特に、ワーキングが良くない。今年の場合、7月くらいまでなかなか暑くならなかった影響が出てきています。好調だった企業別注にも多少の陰りが出始めており、後半商戦はやや減速気味で推移していくと見通しています。
――下半期以降の戦略は。
こういう時だからこそ、素材を作り込むことが重要だと考えます。ワーキングではストレッチが標準装備になっており、プラスアルファでどんな機能性を求められるのか、個別のお客さんごとにいろいろと作り込みを進めているところです。昨年、EFウエアでは意匠性のバリエーションを求める声が強かったのですが、今年は機能をてんこ盛りにした企画の提案に取り組んでいます。
――海外生産に力を入れてきました。
ユニフォームではベトナムでのオペレーションを強化してきました。糸加工、織り、染めそれぞれで技術指導を続けてきた外注拠点が幾つかあり、テキスタイルでの海外生産比率は昨年で10%弱でした。今年は10%超に引き上げます。縫製拠点と連携した製品OEMも年々、拡大してきました。
――サステイナビリティー(持続可能性)にはどう向き合っていきますか。
今まではそれほど求められていたわけではありませんでしたが、エコ素材の販売はこれから伸びてきます。もちろん当社も開発、提案に力を入れています。ペットボトル再生ポリエステル「クララペット」だけでなく、今年度からバイオペット「バイオスペース」の販売を本格的に立ち上げました。早ければ20春夏のワーキングで店頭にお目見えします。現在は外部から調達したチップで糸を生産していますが、いずれ重合も当社で行うことにしています。機能糸の開発にも力を入れており、2020年度はクララペット、バイオスペースによるバリエーションを戦略素材として重点的に投入していきます。




