タキヒヨー/取り組み型顧客の開拓へ/上海で20秋冬生地個展

2019年10月29日 (火曜日)

 【上海支局】タキヒヨーが、生地の中国内販で取り組み型の顧客の開拓を探っている。24、25日に上海市内で20秋冬向け生地の個展を開いた。

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」のジャパン・パビリオンに3年前に出展したのを最後に、中国での展示会を見合わせていた。欧米市場の開拓が先行し、中国向けはやや出遅れた。そこで改めて拡販の可能性を探るため、上海での個展を今春、再開した。今回は、それに続く2回目の催しとなる。

 招待したのは、上海法人の龍繽〈上海〉貿易や、植山織物の上海法人、上海植山貿易を通じた既存の販売先と、インターテキスタイル上海で開拓した地場ブランドで、高級ゾーンのレディースが中心となった。

 日本の北陸産地や中国、韓国で生産するカジュアル向けの天然混織物を中心に、イタリア製のレザーバッグも一部出展した。生地のほとんどは、欧米向けに独自開発したもの。土屋旅人・グローバルテキスタイル営業部貿易部長は、「バイオーダーで取り組めるブランドを探している。現在はレディース顧客が多いが、欧米向けで得意としているメンズも開拓したい」と話す。

 来年春にも上海で個展を開き、その結果を基に今後の内販開拓の体制を整えていく。