明石グループ/増収もコスト上昇で減益
2019年08月27日 (火曜日)
学生服製造大手の明石スクールユニフォームカンパニーなどを含む明石グループの2019年5月期連結決算は、売上高が267億円(前期比2・1%増)、営業利益が7億8600万円(30・5%減)、経常利益が9億2100万円(18・6%減)、純利益6億1200万円(23・3%減)と増収減益だった。
学生衣料は新規採用校が前年より上回り売上高が196億円(1・9%増)。スポーツ衣料は「デサント」ブランドの新規校が100校を超え、累計採用校が1800校以上になるなど順調に拡販が進み売上高が48億円(1・6%増)だった。企業向けユニフォームは「ルコックスポルティフ」のメディカル・介護ウエアが関東エリアを中心に大規模病院、介護施設での採用が広がり売上高が21億円(5・5%増)で、3事業とも堅調に売り上げを伸ばした。利益面は人件費、生産・物流コストの上昇が響くとともに、国内自家工場の採算性が悪化し減益だった。
来年の入学商戦は新規物件を獲得できており、20年5月期の売上高は272億円を計画する。
〈サンリット産業が破産申請へ〉
信用交換所によると、制服製造のサンリット産業(大阪市中央区、代表者=小池顕三氏)は26日付で事後を寺中良樹弁護士(大阪市北区、グローバル法律事務所、電話06・6365・6154)ほか2人に委任し、自己破産の申請を準備している。
企業・官公庁向け制服を主力にピークとなる1992年9月期には年商78億円を計上していた。しかし、以降は景気低迷の影響などで減収基調となり2013年9月期には不採算部門閉鎖もあって売上高は12億円台にまで低下し、採算も悪化。14年9月期、15年9月期ともに欠損となり債務超過に陥っていた。その後も業況は好転せず、先行きの見通し難もあって今回の措置となったもよう。