「AFF・東京2019」出展企業ピックアップ(1)(9月25~27日、サンシャインシティ文化会館・ワールドインポートマート)

2019年09月12日 (木曜日)

 日本最大のアパレルOEM/ODM展示会「AFF・東京2019」が25~27日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館と、隣接するワールドインポートマート4階Aホールで開かれる。出展者数は過去最高の600社。「東南アジア生産エリア」や「ODMエリア」などが見どころとなる。注目の出展者を紹介する。

〈EFウエア向け生地訴求/昆山明誠紡織科技面料〉

 合繊織物の製造販売を展開。主な製品は環境配慮型素材の織物や防寒ウエア向け生地、高通気性素材の生地などで、日本や欧米に輸出している

 強みは機能素材の開発力で、チタン合金を使い、冷感効果や防水・抗菌消臭の機能も持つ電動ファン(EF)付きウエア向け素材の開発に力を入れている。

 ベトナム向け輸出の増加に対応するため、生地の整理工場を同国に設けることを検討している。

 今回展では、EFウエア向け生地と、それを使った製品サンプルを前面に打ち出す。

〈機能・環境素材を前面に/常州匯金繊維織品〉

 紡績から一貫でファッション衣料向け生地を生産。プリントや各種後加工も展開する。輸出先は日本や欧州、韓国など。

 2018年輸出額は750万ドルで、うち日本向けは半分。顧客は大手SPAや通信販売、百貨店アパレルなどで、こうした顧客のために毎シーズン、多くの新製品を開発している。

 9回目の今回は、温度調整や吸湿速乾、冷感、UVカットなどの機能素材使いのほか、低環境負荷栽培の「BCIコットン」やリサイクルポリエステル使いなどをアピールする。

〈インレイ編み素材など出展/蘇州誠弘時尚服装〉

 ニット製品専門の貿易会社。6社の協力工場を使いローゲージからハイゲージまで対応している。主な輸出先は日本で、18年の日本向け輸出額は95万ドル。小ロット・短納期やQRが強み。

 編み幅80インチ(203センチ)の3、5、7ゲージのコンピューター横編み機と、無縫製横編み機を導入。各種加工(浸し染、シワ加工、刺しゅう、アップリケ)も可能。初出展の今回は、インレイ編み素材やシワ加工、アップリケなどの特殊加工を訴求する。

〈梳毛、ダブルフェースなど/南通龍和紡織服飾〉

 各種梳毛やダブルフェースなどウールを使った中高級価格帯の生地を生産し、日本やASEAN各国に輸出している。

 世界的にアパレル市況が振るわない中、機能素材使いなどの強みを打ち出し、今年も業績を拡大している。

 機能素材使いに力を入れており、吸湿発汗や保温蓄熱、抗静電気、中空保温などを豊富に取りそろえている。4回目の今回は、20春、秋冬向けとして開発した梳毛やダブルフェース、ファンシーツイード使いの生地を紹介する。